皆様こんにちは。
玉谷クリニック天六院長の小川 栄一(おがわ えいいち)と申します。
2023年9月より、天神橋筋六丁目で糖尿病および総合内科診療を中心としたクリニックを開設させていただきます。
私は内科の中でも糖尿病ならびに生活習慣病に臨床、研究と長らく携わってまいりました。いわゆる大病院、中規模病院で糖尿病中心に外来、入院とさまざまな患者様の診療を行ってきました。
糖尿病と一言に申しましてもさまざまな病態、原因、背景がありまして、患者様それぞれにオーダーメイドの治療を行う必要があります。それ故に一方通行の治療ではなく患者様と一緒に考える、悩むという姿勢を大切にした診療を行ってきました。
その中でいつも感じていたことがございます。特に大病院ではあらゆる診療科、医療機器、スタッフが揃っており、外来でも入院でも高度な医療を提供できることができます。しかしその分、外来の予約が取りにくかったり、待ち時間が長かったり、診療時間が短かったりといったことがあり、通院できるのは時間に余裕がある方のみということになってしまいます。そのため健診等で異常が指摘されても、第一線でご活躍されている方は受診が出来ずに、病状が進行して仕事に支障をきたすか、定年退職後に時間ができてからの受診となることが多く感じます。
糖尿病の重要な合併症の一つに血管障害があります。それはさらに細小血管合併症と大血管合併症に分けられています。細小血管合併症とは糖尿病性網膜症などの古典的な糖尿病合併症。一方で大血管合併症とは心筋梗塞や脳梗塞、また下肢の動脈硬化である閉塞性動脈硬化症があります。大血管合併症は命を落とすこともあり、糖尿病患者様にとって、予防は極めて大切なことになります。
多くの研究では、糖尿病が悪くなってから一生懸命血糖値を下げる努力をしても、短期的には大血管合併症は防げない、と報告しています。しかし厳格に血糖値をコントロールすることで、それが遺産となって将来長期的に心筋梗塞等の大血管合併症が防げることが分かってきました(Legacy Effect)。糖尿病とは長い付き合いになりますが、しっかりと血糖値をコントロールすることが10年後の心筋梗塞、脳梗塞を防いでくれるのです。そしてこのことは糖尿病になる前の境界型の人にも当てはまります。早期からの予防が大事ということです。
当院は天神橋筋六丁目駅直結で、大変交通至便な場所にございます。
糖尿病やその気がある、と宣告された働き盛りの方々が糖尿病治療を放棄しないように、お気軽にご相談していただけるクリニックづくりを目指しています。
またコレステロールが高い、血圧が高いといった他の生活習慣病のみならず、新型コロナウイルス感染症の診療にも初期から携わった経験も活かし、風邪、腹痛、アレルギーといった一般内科診療もしっかり行い、「専門性」と「総合力」の両立を常に考えながら診療にあたります。
スタッフ一同、皆様のご来院を心からお待ちしています。何卒よろしくお願いいたします。
玉谷クリニック天六 院長
小川 栄一